村上幸栄 - 公式サイト

今、世界はものすごいスピードで動いています。

たとえば中国。急激に経済が成長し、CO2排出量がどんどん増えています。それだけではありません。富裕層が増え、都市部ではしゃぶしゃぶを食べる人が多くなったそうです。豚しゃぶではありません、牛しゃぶです。この牛しゃぶを食べる人が増えると、森林が伐採されてしまうというのです。

これがどういうことかと言いますと、牛肉の消費量が増えるということは、牛の数を増やさないといけない。すると飼料のトウモロコシをたくさんつくる必要がある。そのためにもっと畑を増やさなければいけない。だから森林を伐採するということなのです。こうした一連の動きが、中国といわず、世界各国で時間を早回しするように次々起こっています。

CO2削減を叫ぶ環境保護の立場からいえば、自ら環境メカニズムを破壊し、地球温暖化を促進するような行為は許しがたい。ところが、途上国を中心に世界の人口が爆発的に増え、食糧危機が深刻化しつつある現実に目を向ければ、食糧の増産は死活問題であり、食糧危機の解決策は森林伐採による畑の拡大だとの見方も捨てられない。まさに、環境保護を優先して餓死するか、環境を破壊しながら食糧を生産するかの二者択一を迫られているのです。

環境と経済の区分についての基準を設けることは不可能に近く、自然に対して、人間はあまりにも無力です。しかし一方で、太陽光発電のような、私たちがいますぐできる対処療法もあらわれはじめています。スローライフやロハスといった、ライフスタイルとしてのエコ意識が浸透してきた今、家庭から出るCO2を削減する太陽光発電システムを取り入れる人が増えている事実は、エコがブームでなく、継続の領域に入ってきたことを指し示していると思います。

今後、太陽光発電システムをはじめ、環境をよくする素晴らしいエコシステムや、得を増していく活動を、ランドスケープアーティストの石原和幸さんと一緒に進めて、世界に貢献していきたいと思います。

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